「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」2月お話会2023.2.23.~スタッフも子どものことを話そう&お父さんの苦しみ

不登校全般

「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」2月のお話会を開催しました

参加者について

全体の参加人数は7名でした。

今回、初参加は1名。その初参加はお父さんでした。

お父さんが参加してくれるということ

お父さんが参加してくれるとありがたいと思う

今回は当初、3名のお父さんから参加の申し込みがありました。

そのうち1名は当日キャンセルになりましたが、お父さんが多くていい感じだな、という印象がありました。

参加するのは圧倒的にお母さんが多い

と、いうのも、こういう集まりに参加するのは圧倒的にお母さんなのです。相談もほぼお母さんから。お父さんが出てくることって本当に少ないのです。

不登校は子どもの問題でもあり、家族の問題でもあります。

お父さんは働いているから時間がないという話もありますが、最近は多くのお母さんも働いています。特に、不登校の人数がぐっと増える小学校高学年から中学生のお母さんは、仕事をしている方が多い印象です。

同じ条件でも、子どものことになると出てくるのはお母さん。こういう雰囲気がもう少し変わっていくといいな、と思います。

少しずつ男性の参加も増えている

不登校支援の活動を始めた当初は、集まりにお父さんが参加する姿はほとんど見られませんでした。でも、最近は、講演会イベントでも男性の姿を見ることが増えてきたように感じます。少しずつだけど、世の中が変わってきているのかも、と思います。

たまにはスタッフも子どもの話をしてみよう

開始当初、参加者の人数が少なかった

「ミモザの花」のお話会は、時間内なら入退室は自由にしてもらっていいということにしています。そのため、開始時間にあまり人数が揃っていないということもあります。

今回、開始したときにはご夫婦1組と、もうお一人だけだったので、時間に余裕のある感じになりました。

スタッフも子どもの話をしたいのかもしれない

そこで、たまにはスタッフにもわが子の話をしてもらおうと思い立ちました。

「ミモザの花」は、私のほかにスタッフ2名の3人で運営しています。それぞれ不登校を経験し、親として今もさまざまな悩みを抱えています。

不登校経験者としてお伝えできることや、相談を受けることはもちろんできるのですが、人の話を聞くばかりではなく、たまには自分の子どもの話を聞いてもらってもいいのではないか、という思いもあります。

また、それぞれの経験が、今、不登校に悩んでいる参加者の参考になることもあるかもしれません。

私自身の経験も少し話してみた

私自身のことは話さなくてもいいかなと思ったのですが、時間に余裕がありそうだったので我が家の子どもたちのことも少しお話させていただきました。

長男が中学に入って初めて不登校になったときのことを思い出しながら、久々に人前で自分のことを話したら、ふと、涙が出そうになってしまいました。。。

今は、不登校が悪いことだとは思っていないし長男のことも次男のことも信頼していて特に大きな不安はないのですが、やはり、当時は苦しい気持ちがあったのかな、と感じました。

さすがに人前で泣いちゃいけないと思ってこらえましたが、泣くことはカタルシスになって気分がスッキリするという説もあります。

時々は泣いてもいいのかもしれないですね。

お父さんさんだからこその苦しさも感じた

子どもと一緒にいる時間が少ないという焦り

お父さんの参加者から「接する時間が少ない分、なんとかしたいと思うけど空回りしてしまう」というお話があり、お父さんの苦しみについても考えさせられました。

このままでは子どもがかわいそうだから自分がなんとかしてあげたい。でも、妻からは余計なことをしないでほしいと言われ、子どもにも避けられてしまう。。。

確かにつらい状況だな、と思いました。

母親は比較的子どもに共感しやすい

父親に比べて子どもと一緒にいる時間が長いのか、女性の脳の特徴なのか、母親は比較的子どもに共感しやすい面があります。

多くのお母さんは「そんなにつらいなら行かなくていいと思う」と、言います。たぶん、子どもの気持ちになって考えることができるからなのだと思います。

社会で苦労してきているからこそのお父さんの思い

社会に出て家族を養っているお父さんの感覚では、学校に行けないなんて社会でやっていけないんじゃないかと不安になるのも理解できます。

それが心配でたまらないから、世の中に合わせなきゃいけないと考えるのでしょう。

結局は子どもの力を信じて待つしかない、と、頭ではわかっている。でも、気持ちがついていかない。。。本当に、それが正直なところなんだと思います。

変わらなければならないのは「不登校」に対する世の中のイメージ

「不登校は悪いこと」「不登校になったら大変」という世の中のイメージが変わればそんな不安も少なくなっていくと思うのです。

本人はもちろん、母親も父親も苦しまなくて済むよう、社会の常識が変わっていくことを願うとともに、変わるように働きかけ続けなければな、と改めて思いました。

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