「子どもが『学校へ行きたくない』と言ったら」2022.6.18ミモザの花イベント開催

主宰している「ミモザの花~子どもの不登校を考える会」の
講演会イベント
 「子どもが『学校へ行きたくない』と言ったら」
を、開催しました。

日時 : 6月18日(土) 9時45分~12時15分
会場 : 阿佐ヶ谷地域区民センター
講演 : 河北サテライトクリニック小児科 鹿島京子先生

定員35名のところ、申し込みは80名を超え
実際には65名ほどの方が来場されました。

まずは、私から不登校について、簡単にお話させていただきました。

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・「教育機会確保法」の中には「不登校は問題行動ではない」と書かれている。
→不登校は問題行動ではない。
・不登校になりやすい子の特徴・特性
→まじめな子、優しい子、繊細な子……など
・今はいろいろな進学先が選べる。現時点で学校に行っていなくても心配する必要はない。
・「学校に通うこと」が目標ではなく『子どもが幸せな気持ちで生きていくこと』が最終目標
・親は子どもが安心して過ごせるような環境作りを心掛けてほしい。
・情報だけは集めておきましょう。

今回のご講演は河北サテライトクリニック小児科で、
思春期のお子さんを専門に診察している
鹿島京子先生にお願いしました。

河北サテライトクリニック 小児科 鹿島京子先生


・診療の中で「子どもは自らが何に困っているのかわからない」ことを感じる
→医療の立場からは、「生きていく力」をつけてほしい
・思春期の特徴
自分らしさを築く渦中にいる / 理想の自分と現実の自分とのギャップに苦しんでいる /
変化によるストレス / 親・大人からの自立 / 反発と甘えの時期
・発達の課題
 発達障害 / HSC / 心身症 /不安が強い /がんばりすぎてしまう…
・不登校の子の気持ち
「普通」へ の囚われ / 不登校でのびのびしてる子はいない……
・一般的な経過
強い葛藤→エネルギー切れ→現状の受け入れ→エネルギーのたくわえ→自分なりに動き出す
・親ができること
過保護さ・過保護を手放すの両面が必要 / 家を安心して過ごせる場所にすること /
あなたに関心がある、ということを伝える
・親の心
衝撃→不安→過保護・過干渉→怒り・被害意識→親としての自信喪失 /
自分の生き方を見直すチャンス / 蓄積されてきた家庭内の課題を考えるきっかけ
・相談して不安が増すところではなく、安心できる支援を選ぶ


続いて、ファシリテーターの先生のご紹介。

フリースクール「フェルマータ」代表 大橋勲先生
通信制高校サポート校「国立音楽院」教員 小泉亘央先生

お二人には、いつもご協力いただいています。
フリースクールや通信制高校やサポート校のことを知らない方も多く、
毎回、大きな助けになっています。

「ミモザの花」のボランティアスタッフの紹介をしてから、
実際に不登校を経験した生徒が登壇。

都立定時制高校の事例、私立通信制高校の事例について
経験者2名が、実際のところをお話してくれました。
今回は、少し多めに時間をとったところ、参加者から積極的に質問が続きました。
やはり、子どもの気持ちを一番知りたいですよね(><)

しっかりと質問に答えてくれて、本当にありがたいです。
彼らもまた、不登校に苦しんできた経験を伝えようとしてくれる、
やさしさを持った若者たちです。

時間が若干オーバーしてしまい
休憩は5分となってしまいました(><)

後半は、各テーブルに分かれての懇談会。
小グループの中に、先生や不登校経験者・不登校の親経験者が入り、
さまざまな課題について話し合ったり相談を受けたりしました。

今回は、区議会議員の方が声をかけてくださり、
自治体の不登校担当課長さんも参加してくれました!

こんなに不登校に悩む人が多いということは
学校教育が制度疲労を起こしているということです。。。

不登校をなんとかするのではなく、
日本の教育制度の方をなんとかしなければいけないのです。

理解のない大人に傷つけられる子どもたちを
これ以上増やさないよう
引き続き、活動を続けていきたいと思います。

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