長男が初めて学校に行けなくなってから、10年ほどの月日がたちますが、
不登校をめぐる世の中の状況は、ある面で進歩したなあと思います。
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とにかく、多くの学校が選べるようになりました。
通信制高校、ネット高校、サポート校などの数は、当時と比べ物にならないほど増えました。
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通信制は、教育に対する考え方もその運用システムも
旧態依然とした「一般の」学校システムよりずっと進んでいます。
コロナ禍で、いっせいにウェブ授業が注目されたけど
通信制高校は、そんなのとっくの昔にやってるし^^;
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通学コースの場合でも、
学習も基本は個別指導、行事への参加も自由、
必要な単位をとれば、あとは個人の時間。
受験のために勉強したい子は勉強するし
バイトをして稼ぎたい子はがんばって働く。
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部活をやりたい子はやるし、疲れて家に帰りたい子は帰る。
通信制高校を「普通高校に行けなかった子がいくところ」と、思っている人も多いようですが、
大きな誤解です。
私は、むしろ通信制のよさを知らないのがかわいそうだと思います。
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もちろん、学校に適応して楽しい高校生活を送れる人もたくさんいると思いますが
ぎちぎちに管理され、自分の意志とは関係なく受験に駆り立てられるような学校が
存在するのも事実です。
不登校かどうかなどあまり関係なく、
通信制高校という進路を、広く考えてもらえると
救われる若い人たちがたくさんいるのではないかと思っています。