「通信制高校サポート校」ってどんなところ? 「通信制高校」と「サポート校」の違いとは

不登校全般

通信制高校を検索すると「通信制高校サポート校」という言葉が出てくる

「通信制高校」と「通信制高校サポート校」の二つの表記

子どもに合った私立通信制高校を探そうと思って検索すると、「通信制高校」と「通信制高校サポート校」の2種類の表記があることに気づくと思います。

私立通信制高校の検索サイト

↓↓↓

●「通信制高校ナビ」
https://www.tsuushinsei-navi.com/
●「Go通信制高校」
https://go-highschool.com/

最初は読み飛ばしてしまいがちで、私自身も当初はその違いについてよくわからないまま検索していました。でも、実はこの二つには違いがあるのです。

通信制高校とは

通信制高校は学校教育法で定められたれっきとした高等学校です。通信制高校を卒業すれば、高校卒業資格を取得することができます。

もともとは勤労学生や社会人の学び直しとしての位置づけでしたが、近年は中学で不登校だった子どもたちの受け入れ校となっています。

詳細は下記の記事を参考にしてみてください。

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通信制高校サポート校とは

一方、通信制高校サポート校は、その名の通り通信制高校の学習をサポートするための学校です。

「高校」ではなく、学習サポートのための学校なので、予備校や塾と考えてもらってもよいかもしれません。

サポート校だけを卒業しても高校卒業資格は得られないので注意が必要です。

一般に、サポート校に在籍すると同時に、その学校と提携している通信制高校にも入学することになります。

実際に通うのはサポート校ですが、高校生の身分としては「提携している通信制高校の生徒」ということになります。

通信制高校とサポート校 2校分の学費がかかる

通信制高校に入った場合は通信制高校の学費だけですが、サポート校を選ぶと、通信制高校+サポート校の2か所に学費を払うことになります。 通信制高校については就学支援金などを利用して授業料の減額ができますが、サポート校の方には助成金などはありません(教育ローンなどを使うことは可能です)。

サポート校のさまざまなスタイル

校舎を構えているところからマンションの一室まで

サポート校の運営母体は一般企業や法人などが多く、その規模はさまざまです。りっぱな校舎を構えているところから、ビルやマンションの一室というところまで、実にいろいろなスタイルがあります。

基本は通信制高校の学習サポート

そもそもサポート校は、学校に通わずたった一人で学習するのが難しい子のためにできたものです。

学習の遅れや勉強の仕方がよくわからない中で、子ども一人の力で学習し続けるのはとても大変なことです。実際、通わないタイプの通信制高校に在籍していると、自力で卒業するのは困難なケースが多いといわれています。

そこで、サポート校を利用して、勉強を教えてもらいながら高校卒業を目指していくのです。

学校のように集団授業をするところもあれば、個別学習で一人一人丁寧に見てくれるところもあります。

プログラミング・調理・イラストなど何らかの技能が身につく学校もある

サポート校によっては、プログラミングや調理・イラスト・音楽・デザイン・ダンスなど、専門の技術や技能が学べるところもあります。

高校の勉強のほかに専門の授業があり、高校での学習と専門技術の両方が身につきます。

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通信制高校サポート校の実際

レポート提出・スクーリング・試験は所属の通信制高校へ

普段はサポート校に登校しますが、レポート提出やスクーリング・単位認定試験などは、所属している通信制高校で行うことになります。レポートについては、各自で通信制高校に提出するところと、サポート校で取りまとめて通信制高校に送ってくれるところがあります。

休んでもペナルティにはならない

サポート校は欠席しても特にペナルティにはなりません。技術系のサポート校では、専門科目については学校独自の成績のつけ方があるかもしれませんが、通信制高校の成績とは関係ありません。

学習サポートの仕方は学校によってさまざま

学習サポートの方法は学校によってさまざまなため、玉石混交というのが実情です。つまり、手厚くサポートしてくれるところと、そうではないところがあるということです。

通信制高校サポート校を選ぶときに気をつけること

学習サポートが不十分なサポート校もある

私の知っているあるサポート校は各種学校が運営していて、学習サポートが行き届いていないところでした。

具体的にはこんなことがありました。高校の勉強をする時間帯に専門技術の授業が入っていて、生徒が困っていたとき、サポート校のスタッフは専門技術の授業を優先するように指示したのです。

当然、勉強が進まないのですが、運営側はおかまいなしでした。

もちろん各種学校がすべてそうだとはいいませんが、そのようなサポート校に入らないよう学校を選ぶ際には十分気を付けていただきたいと思います。

サポート校にかかる費用について

先述の通りサポート校に入ると、通信制高校とサポート校2校分の学費がかかります。その費用は多くの場合、私立学校と同じくらいに多額なものとなります。場合によっては、その辺りも考慮する必要があるかもしれません。

サポート校に通えなくなっても通信制高校は続けられる

通信制高校の生徒として卒業することは可能

サポート校に入ったあと、途中で学校に通えなくなることがあるかもしれません。どうしても通えなくてサポート校をやめるという判断をするケースもあるでしょう。その場合、サポート校をやめてしまっても、通信制高校を卒業することは可能です。

身分としてはもともと通信制高校の生徒なので、そのまま通信制高校の学習を続けて卒業すれば高校卒業資格を得ることができるのです。

自分で学習しようという気持ちは大切

通信制高校と同様に、サポート校も不登校への理解があり、学習の遅れがあっても丁寧に対応してくれるところが多いといえます。

また、多少足踏みしても、何年にもわたって在籍できるところが多いものです。

ただ、高校は義務教育ではないため、レポート・スクーリング・試験など、やるべきことをやらないと卒業することはできません。

単位がとれなければ卒業することはできず、高卒資格を得ることもできません。

サポート校で学習サポートをしてくれるとはいえ、最後に取り組むのは本人です。通信制高校、通信制高校サポート校いずれを選ぶにしても、高校卒業を目指して学習に取り組めるとよいのではないかと思います。

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